はじまりの話
手から生まれるものを信じてる
ぽれぽれという言葉との出会い。スワヒリ語で「ゆっくり」という意味。
それはケニアを旅した20代の頃に遡る。遠い遠いアフリカの大地に立った。都会をぬけると広大な大地がどこまでも広がっていた。そして、その同じ大地の上をゾウがキリンがライオンが歩いている。寝ている。広い空の下でちっぽけにただ生きている。当り前といえば当り前の光景。だけど、その時すとんと感じたものは私の心のねっこになった。
地球の大きさ生命の等しさみたいなもの。忘れることなくゆっくりと日々を過ごしていきたいと思った。
サバンナから自分が住む街に帰って感じたこと。
右を見ても左を見ても前も後ろも見渡す限り、どうやって作られたのかもわからない人工物にあふれていて、地面の土すらほぼ見えない。塞がれているように感じたのだろうか、それが、とてもとてもしんどかった。
自分の手で、自然の素材から、生活に必要なものを作りたいと望んだ。
そんな時に出会った吹きガラス。
大地の砂を材料とし溶かして巻き取り吹く。
シンプルな工程を経てできたいびつなコップ。
ぶあついコップ。毎日使うコップ。愛すべきコップ。
手が喜び体が喜び心が喜んだ。
そして、そんなぬくもりのあるコップを届けたいと思った。
そんなはじまり。なので、私は自称コップやさん。
いろいろ寄り道するけど基本はコップやさんでいたい。
Accessエリアを非表示
SHOPPING GUIDEエリアを非表示
FAQエリアを非表示