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ぽれぽれとがらす

いのうえみきこ komiki はるなつあきふゆがらすや

About ぽれぽれ (polepole) : 東アフリカで話されているスワヒリ語で「ゆっくり」という意味

手から生まれるものを信じてる

ちいさな子どもような自由な思いが
そこに生まれればいいなと思う。

熱く赤くとろとろに溶けたガラス。
大地の砂から生まれたガラス。
小さな思いとともに固くなり
光を抱きそこにある。

絵本のような自由な世界が
そこに広がればいいなと思う。

生まれでたガラスたちが旅立つその手の中で
やわらかくしっくりとなじんでくれることを願って。

Feature 手の跡が残るようなガラス

  • 01

    ひとつひとつ

    ただのひとつ。だけどひとつ。
    これはなに?というひとつであったり、仲間と並んで、よりやわらかなひとつひとつとなったり。 高い技術、用の美、洗練されているもの、すばらしいものは世の中にたくさんある。ただ、そこから離れているものがあってもいいと思うんだよ。ゆがみも不揃いも悪いものとは思わない。時には揃えることもあるけれど本当はもっともっと自由でいたい。
  • 02

    この空の下

    もうひとつの時間を暮らしの近くに
    あわただしく働いている時、その同じ瞬間、もしかするとアラスカの海でクジラが飛び上がっているかもしれない。ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい。
    そう話した、写真家がいる。それが忘れられない。だから、生き物の絵を描く。ひとつひとつ描く。
    ほっと一息、ごくんと飲むその時に、もうひとつの時間も届きますように。
  • 03

    物語とともに

    遠い記憶のかけら
    あの日の帰り道、笑い声、叱り声、手のぬくもり、風景、静けさ、物音。。記憶の中のかけら、想像のかけら、本の中のかけら、そんなものがふと思い出される。

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